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にきびを治すなら皮膚科へ! 特効薬「ディフェリン」の効果

にきびを治すなら皮膚科へ! 特効薬「ディフェリン」の効果

にきびの治療というと長い事、膿を出す方法や殺菌を中心とした外用薬の処方。ピーリングやレーザーで肌のターンオーバーを促進する方法が取られていた皮膚科での治療方法ですが、ここ最近登場した「ディフェリン」という薬品が、にきびの特効薬ともいえるべき内容なんです!
これからは、にきびが出来たらすぐに皮膚科でディフェリンをもらって、早めに治す事が当たり前になるかもしれません。

ディフェリンの効果とは?

ニキビ特効薬のディフェリンですが、その効果は簡単に言えば「毛穴のつまりを抑える」作用で、もう少し詳しく言えば「角質が作られる事を抑制し、毛穴がつまらない状態を作る」もの。

肌の細胞は顆粒細胞というものが真皮で作られ、それが徐々に固い角質細胞へと変化していき、この角質細胞が過剰に作られると毛穴が詰まってしまいやすくなるのですが、この変化(分化)を抑制する事で、そもそも毛穴がつまらないようにするというのがこの薬の一番の特徴です。

にきび「初期」に最も効果的

上記の通り、毛穴がつまっていかないように改善するための薬ですので、ニキビが大きくなる前にこの薬を使う事が一番効果的。白ニキビのちょっと詰まってきた感じがしたくらいに利用をはじめると、にきびがそれ以上大きくなる事なく解消されますので、綺麗に治す事が出来ます。
逆に、症状が悪化して炎症が激しいにきび(細菌による影響が強いもの)や、ニキビ跡には高い効果を発揮できませんので、炎症を抑えるような薬などを併用する必要があります。

毛穴のつまり解消だけではなく、ターンオーバー促進も

ただ、ニキビ跡などには全く影響が無いわけではなく、ターンオーバーの促進という意味では非常に強力な効果を持っているため、有効です。ターンオーバーの促進というと分かりにくいのですが、ケミカルピーリングと同じような効果で、角質層が厚くなるのを防ぐと同時に、肌の細胞分裂を促進する効果がありますので、ニキビ跡を早く治したい場合にも効果的なのです。

ディフェリンは副作用も強い

このにきびの特効薬ともいえるディフェリン。実はこの薬自体は結構前からあったのですが、一般的に使用されるようになったのはつい最近。実は、欧米ではすでに10年以上前に認可、そして広く使用されていたのですが、日本では認可自体が2008年と遅く、かつあまり使用が広まっていない状態でした。

その理由の一つが、強い副作用。
副作用といっても症状が酷いというわけではないのですが、この薬品を使用するとほぼ確実に肌がヒリヒリしたり、赤い斑点状態になってしまうという症状が発生します。
といっても、実はこの副作用はディフェリンの主要な効果である「角質を薄くする」作用によって発生するものなので、こういった症状が出るのは当たりまえではあるのですが、この服作用の影響でにきびに悪影響だとか、肌に合わないという感想を持たれる事も多く、あまり使用が広がらなかったという面もあります。

また、妊婦においてはこの薬品は禁忌というものになっており、妊婦が使用した場合、胎児に影響を及ぼし奇形児が生まれる確率が高まってしまう可能性があるなどの研究結果が出ています。
これはこのディフェリンがトレチノンという、いわゆるビタミンAの性質を持っている事が原因なのですが、ビタミンAは過剰に摂取すると体外に排出されない脂溶性ビタミンであり、過剰摂取の場合は胎児に影響を与えてしまうという事が原因になっています。

とはいえ、妊娠しておらず、通常の状態であれば肌のヒリヒリ感や赤い斑点様の症状が出る程度のものですので、にきびにお悩みの方には是非おすすめしたいこの治療薬。
ディフェリンはまだクリニックでの処方でしか手に入れる事ができませんが、保険適用で安く治療が行えるものにもなっていますので、まずは一度皮膚科で相談してみてはいかがでしょう。

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