骨折の治療方法

骨折の治療方法は、基本的には自然治癒に任せたものとなります。
病院や接骨院などで行う骨折治療は、骨をつなげる治療というものではなく、基本的には自然治癒がされる際に曲がった状態でくっつかないようにするものとなります。

骨折部位を正常な位置に戻す手法

骨折をした場合、自然治癒が行われた際に骨が正常な位置となるよう、まずはその位置を正す必要があります。

牽引

骨折をした際、骨が周囲の腱や筋などに引っ張られてしまい、位置がずれてしまうため、牽引装置を使って骨の位置がずれないように持続的に引っ張り続ける方法です。
設備が必要なので、入院等が必要になります。

観血的整復

皮膚を切開し、直接骨の位置を戻す手法です。
骨の位置を戻すのと同時に、金属のピンなどを使って固定する場合が多くあります。

徒手整復

体の外側から、骨を正しい位置に戻す手法です。痛みがある場合は麻酔などをしよう視ながら行います。

骨がずれないように固定する方法

体の外側からの固定

ギブスやそえ木などを用いて、体の外側から固定を行う方法です。
布によるギブスのほか、石膏やグラスファイバーなどで形を作ったものが用いられます。

体の内側からの固定

金属製のピンやプレートなどを直接骨に固定し、形を整える方法です。
骨の外側から固定を行う方法だけではなく、骨の中にロッド（棒）を打ち込んで固定する方法もあります。

超音波で骨の修復を促進する治療

骨折の治療は基本的には自然治癒力に任せた治療となりますが、超音波を当てる事で治癒を早め、早期に治療が完了するようにする治療方法です。
超音波を当てる事で細胞に適度な刺激が加えられ、患部の細胞が活発に活動するようになることで、治癒期間を早めることが出来ます。