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傷が化膿した場合の適切な対処法

切り傷や擦り傷など、怪我をしてしまった際には化膿してしまうことがありますが、傷を早く治し傷跡を残さないためにも、膿が出てきているような状態はなるべく早めに、しっかりとした対処を行うことが必要です。

そもそも化膿する原因

そもそも、通常怪我をしたときはそのまま放置しておいても少しすれば傷がふさがり、しばらくすれば傷跡もなくなるものです。
なぜ場合により化膿してしまうのかというと、膿というのは細菌を白血球が取り込んで無害化したものの集まりですので、怪我をした場所に細菌が付着・繁殖し、その細菌から体を守るために白血球が活動している場合に化膿という状態になってしまうのです。

つまり、傷ができてしまったらすぐに清潔な水で洗い流し、細菌が繁殖しないように消毒を行えば、大半は化膿させる事なく傷を治すことができますので、傷ができた場合は直後の手当てが一番重要です。

傷跡が化膿してしまった場合の対処

しかし、生活をしている上では必ず傷に対し必要な処置をすぐ行えるというものでもありませんので、傷跡が化膿してしまうことがあります。
化膿した状態は言ってみれば「細菌が繁殖し、炎症している状態」ですので、これをそのまま放置しておくと皮膚を作る真皮部分の細胞が傷ついてしまい傷跡がキレイに治らなくなったり、時には細菌が血管から体内に取り込まれ、破傷風などの深刻な症状を引き起こしたりしてしまいますので、適切な対処を行い細菌に対抗することが重要です。

化膿部分を清潔にする

まず必要な対処は、化膿部分を定期的に洗い流し、消毒を行ってとにかく清潔に保つことです。
化膿している部分はすでに無害化された細菌であるとはいえ、毒素が完全になくなるわけではありませんのでそのまま放置しておくとあまり皮膚にはよくありません。
包帯や絆創膏は定期的に取替え、キレイな水での洗い流しと消毒をこまめに行うようにしましょう。
また、傷口から出てくる体液を吸収し、保湿するタイプのパッドの場合、化膿している箇所に利用すると傷口を悪化させる可能性がありますので、黄色く膿んでしまっている場合は使用しないように注意しましょう。

抗生物質を服用する

傷ができて薬を飲むというと少し不思議な感覚になるかもしれませんが、抗生物質は細菌の繁殖を抑え、無害化するために重要な役割を持っています。
軽い怪我、軽い化膿であればいいのですが、少し大きめの怪我であったり、化膿の状態がなかなか治らないような場合、抗生物質も併用して処置を行わなければ破傷風など大きな問題になってしまうこともありますので、一度病院にいって診察を受け、薬の服用を行うようにすることも必要です。

傷の化膿は「すぐに治る」と軽視されがちですが、早めに傷を治すためにも、傷跡を綺麗に治すためにも。そして大きな問題になることを避けるためにも、可能な限り早く、適切な対処を行うようにしましょう。

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