目立つニキビ跡の悩み。クレーター肌の原因と対策
ただでさえ出来てしまうと気持ちが沈むニキビですが、症状の度合いによってはニキビ跡が残ってしまい、いわゆるクレーター肌に悩まされる事があります。
そもそも同じニキビでもなぜ跡が残る場合とキレイに治る場合があるのでしょうか。
赤ニキビの炎症が真皮まで行くと痕が残る
ニキビとは、皮脂がストレスなどによってドロドロになってしまい、毛穴を詰まらせてしまう事によって出来る肌トラブルの事です。
一口にニキビといっても少し皮脂が詰まっているだけの白ニキビから、皮脂が酸化して黒くなった黒ニキビ。そして、毛穴が内部で炎症を起こして赤く腫れあがってしまう赤ニキビといくつかの種類・段階があり、ニキビ跡として残ってしまうのはこの赤ニキビの状態のものです。
赤ニキビは周囲の細胞を破壊している
赤ニキビは前述のとおり毛穴が内部で炎症を起こしているものですが、炎症とは簡単に言えば細菌などによって細胞が傷つけられ、破壊されているような状態の事。にきびの場合はアクネ菌とよばれる菌が増殖する事が主な原因となっています。
そして、炎症を起こしている部位では細菌を撃退するために白血球が活躍し、細菌を無力化したものや破壊された細胞の集まったものが膿となって体外に排出されます。
つまり、炎症によって赤くみえる赤ニキビが出来ている間は、その周囲の細胞が破壊されている真っ最中という事なのです。
細胞の破壊が真皮層まで行くと、回復が難しい
この赤ニキビの炎症も、軽いものであれば表皮層の部分で発生する程度であり、ターンオーバーによって新しい細胞が作られれば特に跡として残る事もありません。
しかし、問題となるのはこの炎症が中々おさまらず、肌の深い部分である真皮層まで達してしまった場合。
真皮層の細胞は表皮細胞と違い簡単に再生しませんので、一度真皮層が傷つけられてしまうとなかなか回復する事が出来ず、肌がえぐられたようなニキビ跡、クレーターとして残ってしまうのです。
真皮層にニキビが達するのを避けるために
では、どうすれば真皮層まで破壊される事を防げるかというと、一つ目は単純に赤ニキビを早く治療する事が大切です。
赤ニキビは細菌によって引き起こされているため、殺菌作用がある薬などを利用する事で赤ニキビを早期に改善する事が可能。放置しておくと悪化してしまうだけなので、出来るだけ早く皮膚科などで治療を行ってしまうと良いでしょう。
赤ニキビを押したりしてしまうのは厳禁!
また、自分自身で気を付けなければならないものとしては「ニキビを押さない」事です。
というのも、炎症状態の患部を上から強く押さえつけてしまうと、内部にたまった細菌などを肌の奥まで押し込むような形となってしまい、炎症が深く真皮層に達しやすくなってしまう事から、赤ニキビを押したりしてしまう事は避けなければなりません。
よくニキビは芯を出せば早く治るという事から毛穴を押して皮脂(コメド)を除去する芯だしが行われますが、これはあくまでも毛穴が詰まっているだけの白ニキビ状態に限るもの。
炎症を起こしてしまっているニキビはそもそも触れると痛いと思いますが、無理に芯だしを行おうとする事はせず、塗り薬などでの早期改善を目指すようにしましょう。
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