KGFによる頭皮ケアで毛髪の成長を促進!
育毛を促すようなヘアケア商品に配合される事の多い「KGF」は、Keratinocyte(ケラチノサイト)Growth(成長)Factor(因子)の頭文字をとったもので、別名「発毛促進因子」ともよばれています。
KGFの主要な効果
髪を含めた体毛は、ケラチン(ケラチノサイト)というタンパク質によって出来ているのですが、このケラチンを作り出す細胞である「毛母細胞」に働きかけを行い、毛髪を育成させるという効果をこの「KGF」がもっています。
KGFの影響を受けると毛母細胞は細胞分裂が促進され、増殖。この増殖した毛母細胞が、ケラチンとして毛に変わっていく形となる事で、成長が促されるのです。
発毛促進だけではなく、皮膚の再生にも効果
また、KGFが成長促進をさせるのは毛髪だけではありません。
人の肌も髪の毛と同じケラチンという物質で出来ていて、毛母細胞同様、KGFの影響を受けると細胞分裂による増殖が促進されます。
そのため、近年化粧品に配合される事が多くなったEGFと同じように肌の細胞分裂を促促しし、皮膚の再生・ターンオーバーの促進して美肌を目指す事が出来ます。
KGFとFGF-7は同じ
じつは、この「KGF」という成分はFGF-7と表記される成分と一緒で、FGFはFibroblast(繊維芽細胞) Growth(成長) Factor(因子)という名称を略したものです。
繊維芽細胞とは肌の真皮層部分にある細胞で、コラーゲンやエラスチンといった、肌のハリを保つための物質を作り出す細胞。つまり、肌表面ではなく、肌の奥の方に働きかけ、肌のハリや弾力を向上する働きがある成分が、FGFという事になります。
実は、FGFは現在までに23種類の成分が確認されていて、それぞれFGF-1からFGF-23まで番号が振られているのですが、それぞれの効果や働きは微妙に違うもの。
化粧品などでFGFと見かける場合、それは大体FGF-1の事を指していて、FGF-1は上で記載した通り、肌のハリにとても高い効果を発揮する成分です。
なぜ作用が違うのにKGFとFGF-7の両方でよばれるのか
では、なぜケラチノサイトの増殖効果があるKGFが、FGF-7という種類になるのかというと、それはこの成分は線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)という部分にくっつくことで効果を発揮するためです。
人の細胞には色々な「因子(鍵)」の影響を受け取る「受容体(鍵穴)」があって、例えばEGFという成分はEGFRという受容体にくっつく事で効果を発揮します。この原理で、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)という部分にくっつく事で効果を発揮する成分であるため、KGRはFGF-7という名称でよばれるのです。
KGFが配合されたヘアケア製品の選び方
KGFは、成分表には「ヒトオリゴペプチド-5」と表記されているので、これが成分一覧に記載されていればKGFが配合された商品だといえます。
ただ、化粧品などは配合している成分がどの程度の分量含まれているかについては記載されないため、同じようにヒトオリゴペプチド-5と成分表には書いてあっても、効果を発揮するのに十分な分量ではない可能性があります。
KGFの配合量としては、スキンケアでは40IU/mlという量が有効。ヘアケアにおいては33IU/ml程度が有効に働くための基準と日本EGF協会というところで定められていて、この配合量を超えていると、同協会による検査の上で認可されているものには認定のシールが貼られています。
このシールが無くては効果が無いというものではありませんが、一つの目安として利用するとよいでしょう。
一点注意が必要なのが、前述のとおりKGFはFGF-7と同じ成分であり、協会が発行しているシールではヘアケア商品としての認定の場合FGF-7の表記でシールが貼られているので、KGFのマークでないからといってヘアケア効果が無いというわけではありません。
KGFを上手に利用して、健康な毛髪の育毛を行いましょう!
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