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安い化粧品と高い化粧品は何が違うのか

100円均一などで化粧品が売られている一方、有名なブランドの化粧品は10万円近くする商品もあります。
同じような効果ですが高い化粧品と安い化粧品とではいったい何が違うのでしょうか。

化粧品に関わらず、物の値段を設定するのにはその商品が消費者の手元に届くまでの様々な費用が含まれ、そこにさらに利益などが設定されて値段が設定されています。
安い化粧品と高い化粧品それぞれにかかる費用ごとに違いを説明していきましょう。

開発・製造費の違い

化粧品の開発・製造において、例えば特殊な機械を用いないと作ることが出来なかったり、商品化までに多くの研究を行わなければいけないなど、他社には真似できない画期的な商品や新しい化粧品の製法を導入していれば当然開発費・製造費はかさみます。
その商品を開発するのに時間がかかっていればその間の人件費などもかかってきますので、尚更コストは高くなるでしょう。

一方既存の方法で独自の特徴もなく、開発に時間もかかっていないような商品であれば商品開発に費用がかかりません。ここでコストが高くなるか低くなるかの差が出ます。

また、開発自体にはコストがかからなくても、製造の過程で公開されている特許を利用したりなどすると、その特許の利用費用がかかるためコストが高くなる場合があります。

コスメに利用される原材料費

今までにない新しい材料を原材料として扱ったり、抽出法が難しかったり、その材料自体貴重なものであれば価値が上がりコストは高くなるでしょう。
一方安い化粧品は大量生産が目的とされているため、特に難しい製法で生産しているわけではなく、安価な物質を成分として使用している場合はコストは低くなります。

また、高いブランドの化粧品は中身だけではなくそれを入れるボトルや瓶も高価で、他社にはないデザインの容器を扱うために費用が高くなります。

販売にかかわる人件費

ブランド化粧品などの場合、化粧品会社の美容部員が化粧品の説明とともに商品を販売する事が多いため、大量販売で流通しているコスメよりも人件費がかかります。
単に販売員が商品を売っている時間の人件費だけではなくその研修や教育、そして求人のコストなどもかかってくるために費用がかかります。

流通コストの差

海外のブランドなど輸入された化粧品はその分運搬費用が含まれています。厳重に運搬された分だけ運搬費用は高くなるのでコストも高くなるでしょう。
しかし、製造元が東南アジアや中国などの海外でも、人件費が安いことから費用を抑えていることもあります。海外製だからと言って一概に高価になるわけではありません。

実は最も大きいのは広告費

ここまで色々ご紹介してきましたが、実は化粧品の金額で最も差が出てくる部分は広告費だとも言われています。

特に大手有名ブランドの化粧品はテレビCMや雑誌媒体などをはじめとした非常に多くの広告を実施していて、更に化粧品の販売店や街角などでサンプルを配るなど多額の広告費用を費やしています。
これは、コスメは性質的に商品の良し悪しを判断しにくい(肌に合うかどうかは別として)という面があるため、商品の質よりもむしろ「どれだけ商品に対して良いイメージを持ってもらえるか」という事が重要になってしまうため、ある意味で仕方の無いことでもあるといえます。

安い化粧品でも中身が良くて、口コミなどで高評価を得る商品も多くありますが、これらの商品は広告に費用をかけず商品の質を高めるために費用が使われているという事もできます。

ただし、だからといって広告を沢山行っている商品が質の低いもので、広告が無く安い商品が質の高いものというわけではありませんので、広告費が全てというものでも無いことはご注意下さい。

以上が化粧品にかかる費用のおおまかなものです。化粧品以外の商品でも同じことが言えますが、安価な商品はできるだけ費用を省き生産されているので低価格で販売することができるのです。
化粧品は安ければいいというわけでも、高価な化粧品ならいいというわけでもありません。
可能であれば、化粧品に使われる成分の特徴や自身の肌質にあったものがどういったコスメかを良く知り、価格よりも化粧品の本質で選ぶようにすることが、化粧品の効果も最大限引き出せる良い方法です。

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