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肌の構造について

肌の構造について

私たちの肌は、大きく分けて表皮と真皮。そして、皮下組織で構成されています。
それぞれの部分が持つ役割や特徴について、説明します。

表皮の特徴と役割

人間の体の最も外側部分にある、肌表面の層の事を、表皮といいます。

表皮は顔であれば0.1ミリ程の厚さで、大体28日周期で完全に新しいものへと入れ替わります(これをターンオーバーと呼びます)。
表皮の厚さは体の部位毎に異なり、手のひらや足の裏などのよくものが触れる部分は厚くなりやすいです。

表皮の中でも肌の表面側にある部分を「角質層」と呼び、この角質層は、死んでいる肌の細胞で出来ています。
角質層は肌の内部から水分が蒸発をするのを防いだり、紫外線や菌などからからだを守る働きを持っています。
角質層はすでに死んでいる細胞で構成されているため、時間が経過したり、こすったりする事で垢となって剥がれ落ちます。

角質層より肌の内側にある部分は、顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層という層に分かれますが、これらの場所はいずれも角質層とは違い、生きた細胞で構成されています。

これらの層は肌が受けた刺激に対してアレルギー反応を発生させたり、表皮の栄養を運んだりする働きを持ちます。
また、基底層は表皮の細胞を作り出す工場の役割で、基底層で作られた細胞が徐々に肌表面に出て行き、角質となって剥がれ落ちる事で細胞の生まれ変わりがおきます。

また、基底層にはメラノサイトという「メラニン色素」を作り出す細胞があります。
メラニンは日焼けやシミなどの原因となる物質で、紫外線から体を守るために重要な役割を持っています。

真皮の特徴と役割

表皮の基底層の下にあり、約70%をコラーゲン。そのコラーゲンのつなぎとして5%程のエラスチンという物質。その他、ヒアルロン酸などの物質で構成された、2㎜程の厚さの部位です。

皮製品などは、主に動物の真皮の部分が利用されています。

真皮はそのほとんどがコラーゲンで作られていますが、このコラーゲンが古くなって弾力を失ったり、エラスチンなどの物質が年齢と共に減少する事が、シワの主な原因となります。

真皮にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、どれも加齢とともに減少していくもので、食品や化粧品などで補う事はほぼできません。

また、真皮には皮脂腺や汗腺があり、肌を守るための皮脂や汗は、この部分で作られます。

皮下組織の特徴と役割

肌の中でも、最も体の内側。真皮の更に奥にある部分を、皮下組織といいます。

皮下組織は、主に皮下脂肪(脂肪細胞)で構成されていて、気温の変化から身を守ったり、衝撃や刺激から内臓を守る役割のほか、エネルギーを貯蔵しておく役割などがあります。

また、真皮や表皮に栄養を届ける血管や、細胞から老廃物を受け取るリンパが通る場所でもあります。

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