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五十肩(四十肩)の運動療法と肩甲骨周囲の筋肉の関係

五十肩の運動療法について

通常、五十肩の運動療法は、五十肩を発症して1~2か月程度経過し、比較的痛みが落ち着く慢性期から開始します。
運動療法により肩を動かす事で、患部の筋肉の緊張を和らげて血行を促進させ、炎症を抑える効果があります。
また、癒着を防ぐ事で、後遺症として可動制限が残ってしまうのを防ぎ、再発防止にも効果があります。

しかし、五十肩の治療は、肩関節だけ治療しても効果がありません。
無理をすると、肩以外に、痛みやダルサなどが出現します。
カギを握るのは、肩甲骨周囲の筋肉の状態です。

五十肩改善のカギは肩甲骨に!

肩甲骨とその周囲の筋肉の役割

肩甲骨は、肋骨の上を上下に動いたり、前に出たり、背骨に近づいり、すくめたりする動きをします。
更に、腕の動きを助け、一緒に協調して動きます。
例えば、腕を真下から真上まで挙げる時は、肩の関節だけでなく、肩甲骨も一緒に挙がる事によって可能となってます。
これらの動きを可能にする為、肩甲骨には多くの筋肉が付き、また、必要に応じて、肩関節を支える土台の役割も果たしてます。

肩甲骨の可動性が悪い事で発生する問題

この土台部分にあたる、肩甲骨の可動性が悪いと、肩の動きに不安定となり、肩の動きにとって大きな負担となります。
肩甲骨を囲んでいる筋肉がこわばると、肩甲骨の位置が本来の位置からズレたり、肩甲骨周囲の筋肉にコリや痛みが発生するようになります。
五十肩にとって、この筋肉の弾力性の低下は、症状を長引かせる原因になります。

肩甲骨を囲んでいる筋肉や靭帯は、もともと弾力性に富んでいます。
しかし、肩関節を動かさないままにしていたり、逆に、肩に負担を掛け続けると、次第に弾力性が失われます。
その結果、肩の関節を包む肩関節包が硬くなると、擦れてキズが付き、炎症が続き、五十肩を長引かせます。

更に、肩関節の炎症や摩擦による痛みで、動かさないでいると、腕の動作だけでなく、上半身にも重ダルサや背骨の歪みなどが起きます。
その為、五十肩の運動療法をする中に、肩甲骨周囲の筋緊張を和らげる事が重要になってきます。

肩甲骨の問題を解消するためには

肩甲骨を囲んでいる筋肉や靭帯は、肩関節の動きと連動して動いているので、肩関節の障害には、肩甲骨周囲の筋緊張を和らげる事が必要です。
肩を構成している多くの筋肉や靭帯が動き易くなり、肩関節の可動域を広げる効果があります。

しかし、一般的に、五十肩の状態になると、肩周囲の筋肉は痛みによって硬化して、簡単には和らげられないのが実情です。
また、腕を動かそうとすると、肩甲骨周囲の筋肉の硬化から、肩の動きがひっかかる部分が出てきます。
このように、肩の慢的な痛みや、筋肉の硬化がある場合には、筋肉や関節への柔軟操作や直接刺激が効果的です。

肩甲骨から肩周辺の筋緊張を和らげる事によって、痛みを和らげ、筋肉の緊張が緩み、可動域が拡がってきます。
その状態になってから、肩の関節を徐々に動かす運動療法によって、体幹から肩・腕への血行も良くなり、動きが改善されてきます。

肩甲骨回りの筋緊張を和らげる事は、肩関節の本来の可動域を、戻す働きがあります。
また、肩甲骨の位置がズレしているのを戻し、周辺のコリや痛み、しびれ感なども軽減させます。
それらによる効果によって、五十肩による不自然な筋緊張を解消させ、治療期間の短縮が期待できます。

著者紹介

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肩甲骨は、肩関節の動きと同調して動くので、骨の位置や動きが自覚しにくく、位置的にも、自分でほぐすのが難しいです。
当院では、障害のある関節の消炎・鎮痛を図る為、循環改善や関節可動域の回復の為の治療を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けてます。 詳しくは、≪治療内容と費用≫ を、ご覧ください。

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